今朝、2020年のオリンピックが日本に決まりましたね。
涙を流して喜ぶ誘致に関わった方々をよそに、私の胸中は複雑なものでした。
今、世界中の多くの人々が福島の汚染水問題に関心があります。当たり前です、海洋は繋がっているのですから・・・。
日本に生きている私たちの関心が薄い事に、深刻さを考えないようにしている風潮に、恐ろしさを感じるほどです。
まだオリンピックが日本に決まる前に、あるテレビのキャスターが他国の候補者にこのような質問しました。
今、あなたの国は財政的に厳しい状況なはずです、今、オリンピック開催に踏み込むタイミングですか?もっと他にすべきことがあるのではないですか?
というような事を投げかけたのです。
私はとても恥ずかしくなりました、もしかしたら会社の方針でその様に質問しなければならなかったのかもしれませんが、
それにしても、日本人がどの面さげてその様な言葉を投げかけられるでしょうか?
私たちこそ、今オリンピックオリンピックとお祭り騒ぎをする時でしょうか?
海を汚し続けているのです、世界中に汚染をまき散らし続けているのです。
必ず、私たちの行いが、無関心と、諦めと、途方に暮れる気持ちでのみないふりと、責任転嫁と、無責任さという思考が還ってくる日がきます。
いたしかたないのです、私を含め多くの方が経験から学んでいないのですから・・・。
また、涙であがなう日が来るだけです。
身から出た錆。因果応報です。
首相でさえ、平然と誰もが信じられない事を国際的な場で発言してしまう国。それが今の日本です。
「私が安全を保証します。状況はコントロールされています」
「汚染水は福島第一原発の0.3平方キロメートルの港湾内に完全にブロックされている」
「福島近海でのモニタリング数値は、最大でもWHO(世界保健機関)の飲料水の水質ガイドラインの500分の1だ」
「健康に対する問題はない。今までも、現在も、これからもない」
もし万が一にでも、世界中のすべての人がこの言葉を信じても、私だけは信じません。
地下水も、雨も、海も、『自然』です。自然をコントロールすることなど出来やしません。できる、と想っているとしたら相当な傲慢さです。
近頃の豪雨も、竜巻も、台風も、それこそ津波も、応急処置や多少の軽減策はとれても、根本的な解決策など無いに等しいぐらい難しいのです。
それぐらい『自然』とは恐れ多いもののはずです。それを私たちは数々の震災で学んできたはずなのにね・・・。
私はこのまま『オリンピック』の傘のもと、本当に目を向けなければならない問題から人々の関心が薄れない事を祈ります。
国際的に『コントロールできている』と発言した後に、自分の立場に不利になる情報をあの人は公表しようとするでしょうか?
あらゆる問題を誤魔化し、誤魔化し、問題をすり替え、すり替え、進めようとするのではないでしょうか?
オリンピック招致という事にかけ増税も進めるのでしょうね・・・。何せ一番大切なのは『経済』なようですから。
こんな日記ひねくれているように感じますでしょうか?
生きるためには国には『お金』が必要でしょうよ。ですがお金に呑みこまれてしまったら、本当の意味での幸せはありません。
本当の幸せとは何なのか、数多くの震災で私たちは知ったはずなのですが、身になってないのでしょうね。
この国の、世界中の皆さんの幸福を祈っております。世界が平和になりますように・・・・。
スピリチュアルアドバイザー奈々
2013年9月8日