4日は、友人の『花と香りのルーチェ』・くみちゃんと一緒に、倉本聰さん作・演出の舞台
『マロース』を観てきました。
この舞台は、レイチェル・カールソンの『沈黙の春』と、鳥インフルエンザの流行による罪なき鶏たちの大量処分という人間の勝手への密かな抗議からスタートした、と聰さんの言葉にありました。
あらすじは、
『北海道の南部。森に覆われたこの一帯の落村で、不審な水鳥の大量死が発見される。それは何人かの村民への感染まで疑われ、渡り鳥の運んできた鳥インフルエンザと認定される。付近の鶏にもその影響が出て界隈の養鶏所は閉鎖され、卵の出荷の出来なくなった養鶏業者に自殺者がでる。
5月、その被害はさらに拡大し、音別川上流域にある水鳥たちの越冬地ペンケ沼でもカモの死体が二羽確認され、それ以上の拡大を恐れた町は、ペンケ沼いったいに棲息するマガモ、ハクチョウなどを全て一斉に殺してしまう。
そんな5月の珍しい猛吹雪の夜、森の奥にあるコーヒー店「ブナの森」に、一人の年老いた遭難者がころがりこむ。』
という事から物語が発展していきます。
まだこれから全国での公演があるので、詳しくは書きませんが、この大量虐殺は何も鳥たちだけであった訳ではありません。
戦時中の噂話でも、内戦での民族間でも、人間同士も大量虐殺はありました。
『まことしやか』に語られる事によって行なわれる残虐な行為。
『自己の利益・利権・』を守ろうとする時、人はこんなにも残虐性を高めるのか、と・・・。平凡な日常に生きる人でもそうなり得るのですから。
人はたとえ『真実』が別にあったとしても『日常』が壊れてしまう事を恐れ、『真実』と向き合わない事は多々です。
それがいつかは自分たちの首を絞めるというのにね・・・。
この舞台で印象に残った言葉があります。
『人間は本当に不思議なことをなさる。智恵をしぼって自然を壊している。』
『人間の想像力 これはすばらしい。それが少しだけ向きを変えれば、自然は又みなさんにほほえみかける。』というもの。
以前にも『分度器』の話をしましたが、運命は少しだけ向きや角度を変えれば将来的に未来を変えられるのです。
たった1度でも大きな変化につながります。ものの見方も少し違う『立場』から多面的に観る事で変わってみえます。
その様な変化が、人を、自然を、より良くも悪くもします。
『今』の一つ一つの選択が未来をかえます。
自分自身が何に向かって生きるのか、何の為に生きるのか、どの様な将来、未来を創り出したいのか大切な『とき』にきていますね。
さてさて、先ほどもちょいと書きましたが、まだまだ『マロース』の公演は続きます。詳しくお知りになりたい方はコチラからどうぞ→http://www.kuramotoso.jp/2014_Winter/
スピリチュアルアドバイザー奈々
2014年2月5日