沈黙の春、これは今から50年ほど前にレイチェル・カーソン氏が書きあげた書籍のタイトルです。
そして添付した音楽はさだまさしさんの『風に立つライオン』です。
今、さまざまな事象が重なり、『命』について考えさせられる日々を送っています。
そんな最中に鳥インフルエンザによる大量殺処分のニュース。
2月に沈黙の春に影響を受けた倉本聰さんが制作された舞台『マロース』を観劇させていただいたのですが、ニュースを耳にした瞬時に思い出しました。
『人間は本当に不思議なことをなさる。智恵をしぼって自然を壊している。』という舞台でセリフを・・・。
今回の殺処分を安易に非難しているのではありません。ただ、切なくなるのです。
『鳥インフルエンザの流行による罪なき鶏たちの大量殺処分という人間の勝手への密かな抗議からスタートした』という『マロース』という舞台。
沈黙の春の中でも
『どんなおそろしいことになるのか、危険に目覚めている人の数は本当に少ない。そして今は専門分化の時代だ。みんな自分の狭い専門の枠ばかりに首をつこんで、全体がどうなるのか気がつかない。いやわざと考えようとしない人もいる。
また今は産業の時代だ。とにかく金をもうけることが、神聖な不文律になっている。』
今回の鳥インフルエンザの事だけでなく、福島の原発事故による汚染水問題、原発の再稼働や輸出、武器三原則、集団的自衛権行使の問題等々あげたらキリがないほど、今後の未来にかなり影響がでてくる問題が山積みです。
さだまさしさんお『風にたつライオン』じゃないけれど、
『この偉大な自然の中で病と向き合えば、神様について、ヒトについて考えるものですね。
やはり僕たちの国は残念だけれど何か 大切な所で道を間違えたようですね。』
先日大切な友人からこんな問いかけがありました。
『助かる命、見送る命、どこでえらばれるのかなぁ。』
切実なる訴えというか葛藤なのだと想います。友人の経験の中から友人なりの気づきがある事を祈ります。
沈黙の『未来』を創り出さない為にも、命について、そして未来をつくる『今』についてよく考えたいと想います。
スピリチュアルアドバイザー奈々
2014年4月15日