昨日今日と幼馴染のお父さんのお葬式に参列してきました。
3歳~15歳までの同じ団地の上下階に住み、幼馴染とも同い年という事もあり家族ぐるみのお付き合いでした。
幼馴染のお父さん(以下、おじさん)は、とってもとっても子煩悩で、自分の子どもでなくても分け隔てなく可愛がってくれ、人懐っこい笑顔とユーモアと機知に富んだ遊びを身体全体で教えてくた人でした。
地域の子どもたちのイベントや育成にも関わり、いつも子ども心を忘れず子どもたちの伸びやかな好奇心を大切にしてくれた、チャーミングで燦々に子どもたちを照らす太陽のような人です。
突然の別れではありましたが、最後までおじさんらしい時間を過ごしたと想います。
最近、ある映画の告知を目にする度に幼馴染一家というかおじさんおばさんを想い浮かべる事が多かったので、あぁ、一つのお知らせでもあったのか、と理解しました。
私が初めて『ミュージカル映画』というか『ビデオ』で普通の家庭で本格的な『映画』なるものを観たのは幼馴染の家でした。
(その当時、一般家庭にビデオデッキがあるのは、かなりハイカラだったのです!)
その初めて観た映画というのが、児童小説を基にディズニーが製作した『メリー・ポピンズ』というミュージカル映画です。
そして幼馴染一家を思い出す切っ掛けをくれていたのが、『メリー・ポピンズ』の原作者とディズニーとの葛藤を、膨大な量の記録と資料、当時を知る人たちの聞き取りをを基にフィクションした映画、今札幌でも公開されている『ウォルト・ディズニーの約束』。
幼い時に何度も観させてもらったメリー・ポピンズは、衝撃的な作品でした。アニメではなくの実写版(人間が動く)で『魔法』という不思議な現象が画面の中で起きている。
人間とアニメーションのコラボもこの映画が初体験です。同じ年頃の子どもがたち、親との葛藤を抱えながらも乳母のメリー・ポピンズを通して家族愛を学んでいくとストーリーなのですが、
当時の私は『家族愛』の何たるかは理解できませんでした。ただ、映画に出てくるの姉弟と同じようにハラハラドキドキ、そして切なくなっていたものです。
そしてメリーポピンズが繰り出す魔法が気になって気になって、魔法の鞄と日傘を食い入るように観ていました。
(当時はCGなんて知らなかったですから、私にとっては人間版ドラえもんみたいにみえた!)(^^♪)
そんな幼いころから思い入れがあった映画が出来上がるまでの物語が公開になると知り、映画館やCMで告知を観る度に幼馴染の家庭を想い出していました。
おじさんの訃報を知ってから余計に懐かしくなり、告別式を終えた後観に行ってきました。
必然なのでしょうね。
登場してくる役者さんの一人がおじさんに似ていたり、映画や原作の奥底に様々な形の『父親への想い』があったとするこの『ウォルト・ディズニーの約束』はメリー・ポピンズ同様私の中でおじさんを想い出す特別な映画となりました。
子どもたちを笑顔にするのが何よりも大好きだったおじさん。まるでメリーポピンズの魔法のように子どもたちの心を捉えて離さなかったおじさん。
あなたが笑顔にした子どもたちの数ははかりしれません。そして笑顔の子どもたちをみて親や家族も笑顔になりました。笑顔が笑顔を呼び、周りの多くに喜びや楽しをもたらしてくれました。
本当に、本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りしなばら、今一度メリーポピンズを観なおそうと想います。
愛と感謝を込めて・・・。奈々
2014年4月24日