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2014年8月12日

微力だけれど無力じゃない

Filed under: 日々 と 美味  — nana @ 09:16

『天を指す右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は恒久平和を表す像』

 

69年前のこの時刻、この丘から見上げる空は真っ黒な原子雲で覆われていました。

 

 

米軍機から投下された一発の原子爆弾により家々は吹き飛び、炎に包まれ、黒焦げの死体が散乱する中を多くの市民が逃げまどいました。

 

 

凄まじい熱線と爆風と放射線は、7万4千人もの尊い命を奪い、7万5千人の負傷者を出し、

 

 

かろうじて生き残った人々の心と体に69年たった今も癒える事のない深い傷を刻みこみました。

 

 

今も世界には1万6千発以上の核弾頭が存在します。

 

 

核兵器の恐ろしさを身をもって知る被爆者は、核兵器は二度と使われてはならないと、必死で警鐘を鳴らし続けてきました。

 

 

広島、長崎の原爆以降、戦争で核兵器が使われなかったのは、被爆者の存在とその声があったからです。

 

 

もし今、核兵器が戦争で使われたら世界はどうなるのでしょうか。

 

 

今年2月、メキシコで開かれた「核兵器の非人道性に関する国際会議」では、146カ国の代表が 人体や経済、環境、気候変動など、さまざまな視点から、核兵器がいかに非人道的な兵器であるかを明らかにしました。

 

 

その中で、もし核戦争になれば、傷ついた人々を助ける事もできず「核の冬」の到来で食糧がなくなり、世界の20億人以上が飢餓状態に陥るという恐るべき予測が発表されました。

 

 

核兵器の恐怖は、決して過去の広島、長崎だけのものではありません。

 

 

まさに世界がかかえる‘‘今と未来の問題‘‘なのです。

 

 

こうした核兵器の非人道性に着目する国々の間で、核兵器禁止条約などの検討に向けた動きが始まってします。

 

 

しかし一方で、核兵器保有国とその傘の下にいる国々は、核兵器によって国の安全を守ろうとする考えを依然として手放そうとせず、核兵器の禁止を先送りしようとしています。

 

 

この対立を超える事が出来なければ、来年開かれる5年に一度の核不拡散条約再検討会議は、何の前進もないまま終わるかもしれません。

 

 

核兵器保有国とその傘の下にいる国々に呼びかけます。

 

 

「核兵器のない世界」の実現のために、いつまでに、何をするのかについて、核兵器の法的禁止を求めている国々と協議ができる場をまずつくり、対立を超える第一歩を踏み出して下さい。

 

 

日本政府は、核兵器の非人道性を一番理解している国として、その先頭に立って下さい。

 

(中略)

いまわが国では 集団自衛権の議論を機に「平和国家」としての安全保障の在り方について さまざまな意見が交わされています。

 

 

長崎は「ノーモア・ナガサキ」とともに「ノーモア・ウォー」と叫び続けてきました。

 

 

日本国憲法に込められた「戦争をしない」という誓いは、被爆国日本の原点であり、被爆地長崎の原点でもあります。

 

 

被爆者たちが自らの体験を語る事で伝え続けてきた その平和の原点が今揺らいでいるのではないか、という不安と懸念が急ぐ議論の中で生まれています。

 

 

日本政府にはこの不安と懸念の声に真摯に向き合い、耳を傾けることを強く求めます。

 

 

長崎では、若い世代が核兵器について自分たちで考え、議論し、新しい活動を始めています。

 

 

大学生たちは海外にネットワークを広げ始めました。

 

 

高校生たちが国連に届けた核兵器廃絶を求める署名の数は、すでに100万人を超えました。

 

 

その高校生たちの合言葉『ビリョクだけどムリョクじょない』は、一人一人の人々の集まりである市民社会こそが、もっとも大きな力の源泉だということを私たちに思い起こさせてくれます。

 

 

長崎はこれからも市民社会の一員として仲間を増やし、NGOと連携し、目標を同じくする国々や国連と力を合わせて核兵器のない世界の実現に向けて行動をし続けます。

 

 

世界の皆さん、次の世代に「核兵器のない世界」を引き継ぎましょう。

 

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故から3年がたちました。今も多くの方々が不安な暮らしを強いられています。

 

 

長崎は今後とも福島の一日も早い復興を願い、さまざまな支援を続けていきます。

 

 

来年は被爆からちょうど70年になります。

 

 

被爆者はますます高齢化しており、原爆症の認定制度の改善など実態に応じた援護の充実を望みます。

 

 

被爆70年までの一年が、平和への想いを共有する世界の人たちと共に目指してきた「核兵器のない世界」の実現に向けて大きく前進する一年になる事を願い、

 

 

原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げ、広島市とともに核兵器廃絶と恒久平和の実現に努力することをここに宣言します。

 

2014年8月9日 長崎市長 田上富久

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