皆さんが誰かと喧嘩をする時、
すれ違いに悲しむ時、
互いの考えの平行線に行き詰まる時、
気持ちの根底に流れる感情はどの様なものだと想われますか?
『どうして理解してくれないのか』・『誰もわかってくれない!』
という感情ではないでしょうか?
『私がどれだけ育児や家事に忙しいとおもってるのっ!』
『俺が仕事で今忙しいって何故わからないっ!』
『私がどれだけ親戚付き合いで気をもんでるかわかってる?』
『俺が好きでも無い仕事を必死にしてるのは誰の為だと思ってるんだ!』
『なんで私ばっかり・・・。』
『なんで俺ばかり・・・。』
そして『誰もわかってくれない』につながる・・・。
人は弱いから・・・。とても弱い部分を持ってきているから・・・。
その弱さから、感情を爆発させてしまう時があるのです。
それが暴言になり、暴力になり、凶器になるのです。
私たちは皆幸せになる為に生まれてきたのに・・・。
誰かのサンドバッグになる為に生まれた命なんて一つもないのに・・・。
何故私が虐待を受けている人を守る事も大切だけれども
虐待をしている人、してしまう人を癒す事が何より大切だと皆さんに伝えたかわかりますか?
虐待を受けている人を一時癒しても、また元の環境に戻してしまうなら
状況は変わらずまた虐待の日々が始まるからです。
もしその環境に戻さず、虐待を受けていた人がいなくなっても
虐待をしてしまう人を癒さなければ、別の標的、
『あたるもの』=新しい虐待を受けてしまう人をうみだすだけだからです。
幼い子は、たとえ虐待をしているのが実の親であっても最初は自分を責めます。
自分が『悪い子だから』、『ダメな子だから』と。
たとえ成長して親に反発出来るようになっても、どこかで親からの愛情を乞うてるのです。
子供には『親』(たとえ実の親では無くとも)からの愛情が必要です。
その愛情だけが総てではありませんが、影響力は一番大きいと想います。
ですので、『親』(特に母親はお家のムードメーカーですから )を癒さないといけません。
虐待をしてしまう人の存在を否定から入るのではなく、
寄り添いながら、話を聞く事が大切です。
現代は中々忙しく、誰かの話にゆっくり耳をかたむける、という大切な時間を忘れがちです。
それがどれ程の誤解や孤独をうみだしているか理解している方がどれ程いるでしょう?
悩み事の解決をする事ができなくても、
寄り添ってくれるだけで、その悩みを打ち明けるだけで、
誰かが自分の悩みをしってくれている、
苦悩を理解してくれている、というだけで救われる人は多いのです。
それが『孤独感』を癒し、
『人にあたる』事を、そこからエスカレートしていく虐待を
少なくしていく事につながると私は信じています。
スピリチュアルアドバイザー奈々
2010年4月22日