さて、昨日もお伝えしましたが、今日も昨日の続き、
『犬と猫と人間と』というDVDを観て感じた事の報告と、どの様なドキュメンタリー映画だったかについての日記です。
この映画は、ある独りのおばあさんが切っ掛けで創り上げられた作品です。
この方の事を映画監督は『猫おばぁちゃん』と表しています。
かなりなご高齢のおばあさんが、自分の生命保険が満期をむかえるので、
それを「動物たちの命の大切さを伝える映画をつくって欲しい。お金は出します。」という事で、
個人の自主映画製作者であった、この作品の監督である飯田基晴さんに依頼する事から始まりました。
4年を費やした製作時間に、関わった方々を支援する、擁護する、非難するだけではなく、
只ひたすらに、淡々と、
できるだけ、どこにも偏らず、
ただ実情を写し取る事に努め、観る側それぞれの立場から判断させようとする意図を感じ、
思考させ、変化してくれたならば、との祈りをも感じる映画です。
今まで表面しか知りえなかった、動物愛護の現実、動物たちがおかれた現実を目の当たりにり、
自分を含め、人間の勝手さ、マザーテレサがよくおっしゃていた、
『愛の反対は憎しみではなく、無関心です』という事を実感しました。
そして、このドキュメンタリーの中に、前川博司さんという獣医師が登場します。
この方は、依頼者の猫おばあちゃんこと稲葉恵子さんのペットの担当医さんで、
この日本の動物愛護のパイオニア、日本動物愛護協会の犬猫の病院とシェルターで
長年院長として勤めており、助ける事=病院での治療と、
シェルターでの処置=(処分する為の注射・殺処分)両方に関わってきた方です。
その厳しい現実を生きてきた獣医師が語ってくれました。
『根本的に人間というものは、余りにも強欲で、攻撃的で、自然を食い荒して生きている者だという事
それを抜きに動物愛護といったって出来ない、非常に矛盾だらけ』だと、
そして『生活が困窮し始めると、動物愛護というのは吹っ飛んでしまう
それだから人間は、動物を可愛がる精神になるためには、平和であって
豊かでなければならない、という所に持っていかなければならない』とも語っていました。
さてさて、またまた長くなってしまったので今度に繰越します。
ごめんなさい(*^。^*)
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年3月1日