今日はシアターキノで公開された放射性廃棄物のドキュメンタリー映画、
『100.000万年後の安全』と環境保護のパイオニアの女性をえがいた『レイチェル・カーソンの感性の森』を観てきました。
そして、26日は楽しみにしていた長編オペラ映画『椿姫 La Traviata』を観に行って来ました。
この椿姫は文句なしの素晴らしい時間になりました。
最高のアリアと、最高のオーケストラ、舞台も衣装も素晴らし過ぎるぐらいの美しさです。
オペラの舞台では表現できない、細部までの情緒が伝わってくる所が映像のもつ魅力だなと想いました。
生舞台とはまた違った魅力があります。
色々忙しくてバタバタしていたのですが、一ヶ月以上前から絶対このオペラ映画だけは観に行く!と決めていたので、
とっても有意義な時間を過ごせました。
来月は『トスカ』、7月は『カルメン』、9月は『リゴレット』、10月は『オテロ』、11月は『ラ・ボエーム』と目白押し。
この様な素晴らしい時間を大切にしながら、精一杯仕事も励みます。
さて、話は戻って、今日のシアターキノでのドキュメンタリー映画、
『10万年後の安全』ですが、これはドキュメンタリーという印象ではありませんでした。
確かに、フィンランドには高レベル放射性廃棄物の地層処分場が建設中ですが、
必要以上恐怖感を煽るような印象を私は受けてしまったので、
もし忠実に、事実を冷静に映像に残して下さったなら、もっともっと説得力や警鐘を鳴らす事に役にたったのはずだと思えるのです。
虚飾はないように感じますが、恐怖感を煽る暗闇や効果音や映像が
ドキュメンタリーとしての力を薄くさせてしまってるのは残念です。
先ほどのオペラでも触れましたが、映像をどの様に使うかで、伝わり方を大きく変えていけます。
難しい世界ですね、伝えるという世界は・・・。
ただ、この映画に出てくる建設に関わる上層部の人のコメントが本当に希望的観測で、
10万年もの間、この廃棄物を安全に保てるだろう、と考えているのだとしたら、たまったものではありません。
どうしても他国の言語なので、本当の所どういうニュアンスでその発言なのかはわかりませんが、
もしあの翻訳がニュアンスも正しく表しているのなら、見込みの甘さに身の毛がよだちます。
もし興味のあるかたは、シアターキノで6月3日まで上映されていますので、行かれてみてはいかがでしょうか?
さぁ、今日こそ早く寝ます!
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年5月28日