「その歌が教えてくれた。愛で歴史を変えられると。」
前回の日記でも書きましたが、今日は先日観て来た映画『アメイジング・グレース』について書きます。
この映画には、今の日本に、世界に必要なメッセージがとても多く含まれているな、と想えました。
映画の内容は、音楽映画とは少し違います。
『アメイジング・グレース』という歌を心の支えに、
イギリスの独りの青年政治家、ウィリアム・ウィルバーフォースが
少数の仲間と共に『奴隷貿易廃止』から奴隷解放運動に生涯を投じた、という実話に基づく物語です。
今の時代のメッセージになぜ『奴隷貿易廃止』が関係あるのか、と思われるかもしれませんが、
18世紀のイギリスでは(その他ヨーロッパ諸国でも)、奴隷貿易によって、莫大な利益を生み出していました。
国にとって廃止など考え付かないほど、奴隷貿易は必要不可欠な収入源=国益でもあったのです。
その様な国にとっても、貴族や商人、貿易関連の仕事につく国民にとっても欠かせない「商売」に
反旗を翻す事は、並大抵な事ではないという葛藤や苦悩がこの映画には描かれています。
もうお気づきの方もいらっしゃるこかもしれませんが、
原子力発電を推奨してきた国と企業、受け入れて来た私たち国民。
そして、今まで何十年と『原子力の平和利用』という言葉で繰り広げられてきた『原子力発電』に異論を唱え続けてきた人たち。
その問題だけではありません、今世界中で問題視されている環境や人権、戦争などを変革する難しさ、
国や政治家の、企業や私たち人間の利己主義や無関心さ、
世論と云うものの脆さと本来の強さ、
様々な縮図がこの『アメイジング・グレース』という映画には込められています。
是非是非お時間を調整されて観に行かれてみて下さい。
ミニシアターでの放映しかないのが残念でならない、私にとってバイブル的な作品です。
映画『アメイジング・グレイス』情報はコチラからhttp://www.amazing-movie.jp/
この↑予告映像だけでもかなりメッセージが伝わります。行けない方はどうそ予告編だけでも観て下さいな(*^_^*)
最後に、ウィリアム・ウィルバーフォースの言葉から
『見解の違いは仕方ない、だが知らなかったとは絶対に言わせない。』
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年6月9日