日曜日に仕事後に映画を観に行って来ました。
狸小路6丁目にある大好きなミニシアター、『シアターキノ』さんで、
9日まで上映予定の『あしたが消える―どうして原発?―デジタルリマスター版』で、
(あしたが消える公式HP http://www.genpatsu22.com/)
今回の福島原発事故の予言、とのいわれている映画です。
この映画は22年前に公開された原発問題をとりあげたドキュメンタリーです。
公開当時は、チェルノブイリ原発事故から3年後で、放射能の危険性に関心があった時期でもあります。
この映画が制作される切っ掛けは、当時原発の検査で指導的な役割を担っていた52歳の父親を
骨癌で失った娘さんが新聞社に送った記事からでした。
父親はねぜ骨癌で死なねばならなかったのか、父が信じていた『原発は安全』は本当なのか?
感情的に原発反対、ということでなく、素朴に生きてき、父親を尊敬してきた一人の女性が
少しづつ学びと出逢いの中から、父親の仕事、その現実と危険性に向き合う、という流れと同時に、
チェルノブイリ事故のその後、福島の原発労働者の実態調査、
青森県六ケ所村の使用済み燃料の再処理工場、貯蔵施設問題を取り上げています。
予言、といわれる由来は、22年前の映像に福島原発が映り、
そこをこの映画の切っ掛けになった女性と、福島原発労働者の被ばく調査にきていた村田医師が
岬のような所から複雑な表情で福島原発を眺め、
ドキュメンタリーのかたりべが語った言葉、使われた資料にあります。
資料は映像だったためアップできませんが、語りだけでも書きますね。
まずは注目された一部を書きます。
『福島原発が万が一大事故を起こしたんなら、日本中すべてが汚染されてしまう。そしてその事故は明日起こるかもしれない。』
というものです。
資料も、チェルノブイリ事故の汚染地図と日本地図を重ね、この中心軸は福島原発でした。
久しぶりに身の毛がよだつ、という体験をしました。
この22年まえのドキュメンタリー映画が投げかけた問題を、なぜ私たちは放置していたのでしょうか。
今おきている事故から学び、第二の第三の福島をつくりださない為にも今度こそしっかり現実をみつめ、問題の解決をはかるべきですね。
最後にこの22年前の映画の語りをもう一度
『世界は、今、脱原発の時代を迎えようとしている。
原発を廃炉に。
世界は明らかに原発を廃止する方向を目指し始めた。
だが、日本はどうか。
現在、新たな原発を13基建設中である。
世界の原発のおよそ十分の一が狭い日本にある。
日本は世界のトップクラスの電力消費国なのである。
しかし、それは真の豊かさと幸せにつながるのだろうか。
今、私たち自身の生き方を見直す時にきてはいないどろうか。
福島原発が万が一大事故を起こしたなら、日本中すべてが汚染されてしまう。
そしてその事故は明日起こるかもしれない。
かけがえのない地球の、かけがえのない恵みを受け続けている私たち。
あしたをけさないために、私たちに、今、何が問われているのだろうか。』
札幌では9日まで、一日一回の上映18:05分から55分間の短いドキュメンタリーですし、
短い中に原発の問題をシンプルにわかり易く伝えてきてくれる作品ですので、
お時間をつくって観に行ってみてはいかがでしょうか?
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年9月5日