ここ最近子供に関する映画を観る機会が増えました。
その中で一番衝撃的(?)だった作品があります。
神奈川県鎌倉市の自然の中で、『自主保育』という考えのもと、
子どもたちの自由さと自立を即すため、徹底した『見守り』の姿勢で接する
『青空自主保育なかよし会』の3年間を追ったドキュメンタリー映画です。
徹底して『見守る』という事が、こんなにも子どもたちを伸び伸びさせ、
自由な発想力と自立心を養うとは思いませんでした。
もっと収集がつかず、学級崩壊的な現状になるのでは、と想っていたからです。
ここに、案外子どもたちに『口出し』していたのだと気づかされました。
このなかよし会の凄さは、鎌倉の山で、子どもたちが自分の背丈以上に伸びている笹の葉を掻い潜り、
急な斜面をぎゃん泣きになりながらも登り(大人は一切手出ししません)
見かねた仲間(2歳3歳の子ども)が手助けするさまには、本当に何とも言えない気持ちになりました。
きっと、はじめてこのなかよし会に参加した親たちは、もっともっと切ないやら感激やら色々な感情になるでしょうし、
続けてなかよし会に参加できない子や親もいるだろう、推測させました。
ただ、本当に人としてのたくましさ、優しさ、自然を愛する気持ち、知識はかなり身につく保育です。
賛否両論さる保育でしょうが、私にとっては衝撃と同時に感激した映画でもありました。
次に観たのは、今シアターキノで公開されている『黄色い星の子供たち』という映画です。
これは、1942年にパリで行なわれたユダヤ人の一斉検挙で、過酷な現実に押し込められた子供たちをとりあげた映画です。
生存者からその家族らの小さな小さなエピソードなどを聞き、
その他の事象も調査と研究を重ね出来上がった、歴史の<真実>からできた物語です。
今での『迫害・差別』はこの現世から無くなってはいません、もうこんな親から無理矢理引き離し、
人としての尊厳を奪う様な、そんな歴史を繰り返さないよう訴えてくる映画となっています。
もう一つ、シアターキノで放映中なのが、『ちいさな哲学者たち』というフランスの幼稚園で試験的に導入された授業
子供たちと哲学する、という試みをおったドキュメンタリーです。
ちょいと間延びするシーンのありますが、子どもたちの発想やコメントの面白い事、面白い事(●^o^●)
可愛くてたまりませんし、大人では見逃しがちな『哲学』を案外もっていますし、世の中をきちんと観ているという事を教えられました。
無理強いはいけませんが、『思考する』ことを教え導くというのも必要なのだと想うえる作品でした。
そして、ラストの紹介は、『チェルノブイリハート』というドキュメンタリー映画です。
この映画には多くについて語りません、気持ちを強くしてから観ていただきたい作品です。
チェルブイリの原発事故後の子供たちの現実をおったドキュメンタリーですので、
観るのには勇気が必要です、でもそれが現実です。
世界中に、色んな現実にある子どもたちがいます。
この4作品を観てより一層、世界中の子どもたちが自由と平和、愛を感じられる世界にしなければ、との気づきをいただきました。
もしよろしかったら、予告編だけでも観て下さり、
これからの未来を担う子どもたちに愛念をおくって下さったらありがたいな、と想う今日この頃です。
『さぁのはらへいこう』http://noharaheikou.com/preview.html
『黄色い星の子供たち』http://kiiroihoshi-movie.com/pc/
『ちいさな哲学者たち』http://tetsugaku-movie.com/
『チェルノブイリハート』http://www.gocinema.jp/c-heart/
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年10月5日