昨日は仕事をお昼で切り上げ、かなり前から興味津津だったフォーラムに行って来ました。
仕事の関係で途中からの入場になりましたが、とても学びになる時間をいただきました。
今回のフォーラムは、『全国学校給食フォーラムin札幌』というもので、
北海道では冬期間の給食に使う食材を今までは北関東産でまかなってきた事実を踏まえ、
今回の福島原子力発電所の爆発事故によって汚染された食品から、どの様に子どもたちを守るかを
学校給食を中心に講演や意見交換をする、というものでした。
私はどうしても今回の講演者、科学ジャーナリスト・天笠啓祐さんのお話が聞きたくて仕方がなかったのです。
天笠さんは、反原発だけでなく、遺伝子組み換え食品や農薬、食品添加物の危険性などを訴えてきた方で
しっかり学んでいきたい、とおもっている分野に、冷静に科学的にもバランスよく分析している方(盲信的科学主義者ではない、という事)だったので、
会いたくて仕方がなかったのです。
天笠さんの基本的な考え方は、経済至上主義でいてはいけない、というもの。
安さや利益の追求が激しければ、激しいほど、安全性が脅かされる、という事実を教えて下さいました。
原発事故による内部被ばくについての話は、天笠さんの講演前に話された
医学博士の崎山比早子さんがお話下さったとのことで
(私は遅れて来たのでほとんど聞けず・・・DVDでたら購入して勉強します(~_~;))
余り触れられませんでしたが、今、日本や世界で起こっているニュース(TPPとかね)の火種や目論みを
天笠さんの目線から語ってくれました。
そして、私はどうしても天笠さんの意見を聞きたくて、アンケート用紙に質問を熱烈記入しました。
私の念が通じたのか(笑)、天笠さんがディスカッションの時に答えてくれました。
質問は「放射能汚染は、農薬を使う農業より、無農薬や有機農業でつくられた食品の方が酷いという事実(大まかに説明すると、肥料の差と長年土を大事にする事により蓄積されやすい)を
天笠さんはどうとらえて考えていますか?」という様なものです。
私は以前にも書きましたが、自然食品、自給自足や有機農業に興味があります。
ですから、上の事実を確認した時にとてもショックで打ちのめされました。
その情報が嘘であったら良いのに、と何度願った事かわかりません。
情報源は、私が尊敬してやまない京都大学原子炉実験所・助教 小出裕章氏からのものです。
自分なりに確認して、もうこれは事実として受け入れるしかない、と私は覚悟を決めました。
例え、汚染が有機や無農薬の方が酷くても、それでもこの誇るべき農業形態を切り捨てず受け入れて、変わらず愛していこうと。
ただ一つ、最近の風潮で、有機野菜などの流通業界がやたらと『安心・安全』をうたった広告をうっている事が気になたのです。
独自に放射能検査をしている所もあれば、ない所もあり。
そして先ほどの問題を一つも取り上げず、通常に販売されている農産物より安全、という様なニュアンスを与える広告。
『安全』というのは、もうこの事故があってから安易には使えないでしょう、と想うのです。
自分の中でその現実をごう受け止めていけば良いか、未だに悩みます。
私個人ならば良いです、汚染が多少あったとしても、出来るだけ有機農産物を選びます、が、
放射能汚染に脅えていて、何も知らない方が、子どもの為に汚染数値も調べていない有機農産物にすがってしまったら・・・と想うと気になります。
そこで、先ほどの天笠さんへの質問になりました。
天笠さんはこう答えてくれました。
『有機農業のほうが汚染があるのは事実、でも、大事なのは検査する事。』
『有機農業者の中には、その事実を踏まえ、土を入れ替えた者もいる。』
『今、消費者省に、(検査して)ベクレル表示をお願いしている。今社会を変えていかなければならない。』という様なもの。
もっと、時間があれば詳しい説明がいただけたかもですが、6日の講演ではここまででした。
有機農産物であろうが、なかろうが、汚染数値表示がなければ産地で選んでしまう心理は理解できます。
例え色んな問題が山積だとしても、食品の検査をしていただき、ベクレル表示の義務付けで、
子どもさんを抱えるお母さんや家族が、少しでも安心して食事ができる日が、一日でも早く来てくれればよいな、と想う今日この頃です。
ではでは、今日はとりあえずここまで!長々とした日記最後まで読んでくれてありがとうございました(●^o^●)
スピリチュアルアドバイザー奈々
2011年11月7日