春の様に暖かい日差しかと思いきや、荒れ模様のプチ吹雪、この様な事を繰り返して札幌は春を迎えます。
さて、先日の日記の続きになりますが、3月1日に行なわれた『東日本大震災から1年~寄り添う気持ちを忘れない』という講演会で、
福島から自主避難され、避難者自治組織「桜会」を立ち上げた宍戸隆子さんのお話と、NHK札幌放送局報道番組ディレクター松原小百合さんの話を書かせてください。
宍戸さんのお話は何度か日記に書かせて頂いているので、今日は先日の講演会で印象に残った事を簡単にまとめて書きますね。
宍戸さんはしっかりとした放射能汚染についての知識をもっと皆さんが持ってほしい、おっしゃっていました。
何故かというと、札幌に避難してから、ある子ども連れのお母さんに「福島からきた人を触っても被曝しない?」と冗談ではなく尋ねてきたのだそうです。
多分ご自分の子どもの為に被曝を避けたいとの想いからの発言だろう、と宍戸さんは言ってはいましたが、これが今の現実でもあります。
例に挙げたのは本の一例で、もっと多くの差別を経験しているのだとも推測できました。
今朝がたのニュースでも愕然としたのですが、福島の子どもの入園が『原発に対する不安が他の保護者から出た場合、対応できない』との理由で断られていたケースがあったと、甲府地方法務局から発表があったとの事。
福島にいたからといって危険な程の放射能に汚染させている訳ではありません、宍戸さんも、「24時間ずっと私を抱きしめたら、もしかしたら幾ばくか被曝するかもしれないけれど、そんな事はしないだろうに・・・」、と悲しげに話していました。
「無知」からくる「差別」は案外多いものです、悪意があるものから無いものまで色々です。
その度に福島の人たちはどれ程傷つかなければならないのか、尋ねる前にその発言が相手を傷つけてしまわないかと何故想いやれないのか、心配なら葛藤している本人にきかずに先ずは自身で調べるなり専門家に訊けば良いのです。
それでも、宍戸さんは言います。本当の差別が始まるのはこれからなのだと・・・。
「私たちにしてほしい事なんてこれ以上無いんです。ただ一つ、寄り添う気持ちを忘れないで欲しい
「差別が始まるのはこれからなのです、私たちに体調不良や病気がでてきたら差別しないで下さい。話を聞いて下さい、相談にのってください、寄り添って下さい、ずっと私たちを忘れないで下さい。」切実に語りかけてくださいました。
その後のNHKディレクターの松原さんのお話は、報道番組をつくる者としての客観的な指摘が多く、今の現状を淡々と教えて下さいました。
『この様な災害が起こった時、その地域の問題点が浮き彫りになる。そして、災害時地域の連携が上手くいっていた所は復興も早いと感じる。
震災への関心が薄くなっている、NHKでもまだやっているの、と思われるぐらい震災関連の放送をしているけれど、視聴率はやはり下がってきている。
震災の報道「もういいんじゃないか」との反応が多い。それは他の民放でも同じ。
他の多くの人にとって、被災された人への関心、薄れているのも事実。関心がある人たちが、周りの人たちに、身近な人たちに話していってくれれば、風化を少しでも遅く出来るのではないかと想っています。』
やはり関心薄れているのか・・・と認めざるをえない気持ちになりましたが、松原さんもおっしゃってるように、私は知ったこと、伝えたい事を発信し続けます。
それが私に出来る支援の一つでもありますからね(^_-)-☆
いつもお付き合いありがとうございます♪
スピリチュアルアドバイザー奈々
2012年3月3日