先日の7日、かでる2.7で行なわれた『3.11後の北海道』という講演会に行って来ました。
この講演会では高遠菜穂子さんのお話を聞く事が出来ました。
高遠菜穂子さん、覚えてる方もいるかもしれませんが、2004年の4月にイラクでボランティア活動中に現地武装勢力に拘束され、解放後、「またイラクに行きたい」との発言で、日本でもバッシングの嵐にあった方です。
詳しくはコチラでご確認下さい。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%81%A0%E8%8F%9C%E7%A9%82%E5%AD%90
この頃から日本人のヒステリックな程の個人バッシングの恐ろしさを身近に(彼女の地元は北海道です。)感じはじめ、色々考えさせられる事件でもありました。
それ故、今回高遠さんが札幌で講演会をする、しかもイラクや福島支援の新報告も聴けるとあった日にゃ、寒いからって部屋にはこもっていられません!
今回もギリギリまで仕事だったので、ちょいと遅れてしまいましたが、肝心の高遠さんのお話はゆっくりきけました。
高遠さんは、明治乳業のかなミルクの放射能汚染を告発した『チーム二本松』の発起人でもあったそうで、今回の講演会で告発までの経緯も話して下さいました。
イラクでの劣化ウラン弾やその他化学兵器等による影響で多くの子どもたちが病に侵させている現実、
そこに全く同じという訳ではないけれど、未来の福島を、日本の姿をみたそうです。
私も同意する部分は多々ありました。他のどの様な人が認めよう認めまいが、数年後の日本の子どもたちの姿を映写してくれたイラクの子どもたちの写真に私は視たのです。
少しでもその可能性を少なく出来るのなら何だってします。自分の立場でそれぞれが出来る事をする。
私は自分で仕事をしているので、講演会や勉強会に割かし自由に参加できます、独り住まいですから基本自由行動です。
そして幸いにもHPも持っていて、そこに日記も書かせて頂いてます。そこから色々発信をしていく事もできます。
絵が得意な人は絵で、歌が得意な人は歌で、文章が得意な人は文章で、話上手な人は会話で、皆それぞれ得意な所を探して自分なりに発信していく事。
それが物事の風化を防ぎ、他人事と想ってしまう想像力の欠如を防ぎ、同じ過ちを繰り返さない未来を作っていく事に繋がる、と私は信じています。
さて、高遠さんのお話に戻りますが、2004年のイラクで拉致され、その後日本に帰国してから講演会など公の場所でも高遠さんは様々なバッシングを受け、『左翼!テロリスト!』等々事実をは全く違う言葉を投げられたそうです。
方や、反自衛隊団体からは、勝手に写真を使われ驚いたそうです。
その様な経験から、極論というもののバランスの悪さに違和感を覚えるようです。
放射能に神経質になりすぎるのも、無関心すぎるのも違う、極論ではなく間をとりながら生きる道があるという様なお話も聞けました。
高遠さんは福島にボランティアに行くと、福島の子から「私は普通の子どもが産めますか?」とも訊かれるそうです。
その度に何とも言えない気持ちになりますし、障害を抱えて生きている方からも色んな意見をもらう、と・・・。
一番嫌なのが、『奇形児が産まれるから、脱原発』という発想だとも発言していました。
これまた同感です。一番共感を覚えたのは『健康被害や先天的な障害があろうが、私たちがどう関わっていくか、どう命を繋いでいくかが大切』という言葉でした。
その他、福島から避難している方のお話、北海道で有機農業をしながら脱原発活動をしている方のお話、画家であり、二児の母であり、いのちを守るお母さんの全国ネットワークを結成した方のお話、と盛り沢山な時間を過ごさせて頂きました。
またこの様な話の日記を書きます。皆さんの中にも色々想う所があるでしょうが、頑固者の私の行動を温かく見守って下さるとありがたいです(^-^)
スピリチュアルアドバイザー奈々
2012年1月11日